東京都内の閑静な高級住宅街の一画に建つ、築7年ほどの一戸建て。
ご両親の家を相続されお住まいになるにあたり、ご自分たちらしく彩られた軽やかなスタイルへリフォームしたいとのご依頼をいただき、ダルクデコ株式会社のデザイナー・REIKOがデザインを担当し、リフォームをいたしました。
エントランス(玄関)のインテリアリフォーム事例を、実際の写真と共にご紹介いたします。
エントランス(玄関)

背の高い木製の玄関扉を開けると迎えてくれるのが、こちらの20㎡近い広さがある奥行あるエントランススペース。
天井が高く抜け感のあるこの空間で、一番多くの面積を占めるのは壁面です。
その壁面に使用した壁紙は、クラシカルな「トラリス柄」。
奥様がお好きなグリーンのなかでも、トーンを落としたグレイッシュなグリーンの壁紙を選びました。
そして、奥の部屋へと続く廊下との境目部分には付け柱をつけて、壁紙を見切ると同時に、新たな空間へのゲートをくぐるような装飾的役割も持たせています。
廊下の壁紙は、トラリス柄と色を合わせたストライプパターン。
色で統一感をもたせながらもパターンを切り替えることで、訪れる人を奥の空間へと誘うようなホテルライクな演出に仕上げています。
ベンチソファ

玄関を入りたたきの左手に配置したのは、靴を履く際に腰を掛けたり、荷物を置くのに便利なベンチソファ。
ドイツの高級ファブリックブランド「JAB」の生地で、袖と座面は同色のブルーでコーディネートしつつ、異なる柄で張りこみました。
ベンチソファの両サイドには、オリジナルで製作したボルスターをコーディネート。
アンティークチェア
たたき右手に配置したアンティークチェアも、同じく「JAB」のグリーンのファブリックで張り替えたもの。
こちらも背と座面の生地色を合わせ、異なる柄を組み合わせたオリジナルデザインです。
生地を選ぶ際は、椅子の背景となる壁紙のカラートーンを考慮し、実際の空間で色確認をしながら生地の選定を行います。
このようにエントランス部分に椅子を置くことで、普段ご家族が生活をされる上で便利なだけでなく、お客様へのおもてなしの気持ちをインテリアであらわすことができるのでお勧めです。
ブラケットライト

そして、壁面にやさしい光をひろげるブラケットライトも美しい演出をします。
ブラケットライトは壁面に取り付ける照明器具のこと。
メインとなる照明とは異なり、アクセサリー的要素が強い飾り照明ですが、点灯すると壁面に光が広がり、奥行き感がでて空間のアクセントになります。
イギリスから輸入したこのブラケットライトは、盾と矛のデザインになっていて、表面には12世紀のフランス王家がシンボルとした百合の紋章が描かれています。
実はこの照明、人感センサー付きにしたので、夜帰宅された際などにとても重宝されているようですよ♪
エントランスのデザイン画

エントランス右側、ブラケットライトを挟んであるのはシンメトリーに配された二つの窓。
ダルクデコでは、窓回りのデザインを行う際、このように実寸に基づいて手描きでデザイン画をおこします。
お客様には大変喜んで頂き、施工が完了した後には「デザイン画を記念に下さい!」などと言っていただくことも。
今回のカーテンデザインは、シアー ON シアー、つまりシアー(レース)を二重に使ったダブルオープンスワッグ&テールというスタイルです。

前面に使用した「アスワン」のメゾン・ドゥ・ファミーユシリーズの生地は、アンティーク調の繊細なパターンが大変美しいオーガンジー生地です。
ただこちらの窓の場合には、生地の透過性が高いことでサッシやハンドルバーが見えすぎてしまうことから、背面に「FISBA」の無地のシアーを重ねて二重にし、更に人の目線と同じ高さになるカーテンのボトム部分には、生地の裾にタック(プリーツ)を畳み、目隠しと装飾性を兼ね備えたデザインにしています。
写真では分かりづらいかもしれませんが、レールの内側にはフランス「HOULES」社のキータッセルがデザインのアクセントとして掛けられています。
まとめ

専属のフラワーデザイナーさんが、季節やお手持ちの花器、来客などのシーンに合わせてお花を生けて下さるそうで、いつも美しい彩りに囲まれたこちらのお客様のお宅。
おもてなしの心に溢れたお客様のエントランスリフォーム事例、いかがでしたでしょうか。
家の顔となる部分である「エントランス」。
空間に合わせてオーダーされたミラーやコンソール、クリスタルのシャンデリア、シルクの絨毯など、大切にお持ちだった物を活かしつつ、トータルでインテリアのデザインを行いました。
“帰ってきた”と思える心安らぐ空間、そして、“ようこそ”と人を迎え入れるおもてなしの気持ちを形にできる空間、まずは家の顔であるエントランスをリフォームされるのもお勧めです。
インテリアやリフォーム、リノベーションに関するお問い合わせは、お気軽に青山不動産テラスまでお寄せくださいね。