海外のインテリア/洋書の世界に住まう〜都内・高級住宅街にある戸建てのリビングルーム

大切な家族と穏やかでリラックスした時間を過ごし、お客様をおもてなしする場となることも多い『リビングルーム』。

家の中心ともいえるリビングルームを、インテリアでトータルコーディネートしてほしいというご要望をよくいただきます。

こちらのお家は、東京都内の閑静な高級住宅街にある築10年ほどの一戸建て。

引っ越しをし、新たにお住まいになられるお客様のご希望のスタイルは、以前お住まいだった英国のクラシックスタイルです。

お客様がイメージしていた洋書のインテリア写真を元に、ダルクデコ株式会社のインテリアデザイナー・REIKOが、その世界を再現できるよう空間へ落とし込み、インテリアのトータルデザインをいたしました。

海外の本格的なインテリアスタイルにご興味のある方など、ぜひご覧下さい♪

リビングルームの壁と天井

海外と日本の室内空間を比べた時に、まず一番大きな違いとしてあるのが天井高です。

今回のお宅は、注文住宅というだけあり通常の日本の家屋からするとかなり贅沢な広さがありましたが、天井高は2メートル60センチほど。

それに対し、洋書に載っていた海外の石造りの空間は、天井高が4メートルはあろうかという造りです。
天井高4メートルほどの空間で完璧なコーディネートがなされているデザインを、いかにそのゆとりは失わずに日本の住宅におさめていくのか。

デザイナーの腕の見せ所です。

まず、リビングルームのピンクベージュの壁と、天井は既存の状態を生かし、天井には室内の色調と色味を合わせたモールディング(廻り縁)を取り付けました。

今回は、ボリュームがあり、アールのかかった、ロカイユ模様*が美しいモールディングを採用しています。(海外取寄せ品(トミタ扱い))
(*ロカイユ模様とは、貝殻などをモチーフにした、ヨーロッパ発祥の装飾文様のこと)

リビングルームのウィンドウトリートメント

リビングルームには、シンメトリーで配された3連の上げ下げ窓がありました。
これは、海外でよく見られる美しいプロポーションのウィンドウです。

そこには軽やかでエレガントな印象のウィンドウトリートメントをあつらえたいとのご希望でした。

そこで、生地のドレープ感を考慮し、理想のフォルムを表現するために、ヌーディーベージュのシルク生地をドレープ(厚地)に採用。
シアー(レース)には、透過性は低いのにしっかりと光を通す生地を組み合わせました。

(ドレープ、シアー生地ともにFISBA製(FISBAについてはこちら))


カーテンのスワッグの縁には、輪郭を際立たせるためにブラウンのブレード(仏 HOULES社製)を縫い付け、上部のカメオから下がるダブルのタッセルは、トリムの色味とコーディネートしてオリジナルでオーダーをしました。

今回のウィンドウトリートメントデザインになくてはならない、こちらのタッセル。
仕上りのイメージを大きく左右する存在感のあるものです。

ただし、タッセルだけが主張しすぎないよう、ファブリック、カメオ、トリムとの調和を意識し、色味は統一にして、タッセルのヘッド部分が美しいシルエットとして見えるよう、シンプルなデザインにしています。

そして、バランス(上飾り)のテール上部には、同じファブリックで立体的に仕上げたロゼット(バラ)の飾りを左右にあしらい華やかさをプラスしています。

ファブリックは自由自在に姿を変えることが出来る!
ここが楽しいところです♪

リビングの連窓は、同じスタイルが並列するため、3つの窓を1つのシーンとして捉えるようデザインを組みました。

ウィンドウトリートメントのデザイン、縦横の比率、目に見える壁面、この全てが美しく収まるよう、細心の注意を払っています。

ウィンドウトリートメント×カメオ

ウィンドウトリートメントの上部には、カメオのカーテンホルダーを用いています。

カメオと言えば、アクセサリーやブローチに使われるものを想像される方も多く、インテリアに使用されるのは珍しく思われるかもしれません。

また、インテリアに造詣が深い方などは、カメオを使ったウィンドウトリートメントに憧れをもたれるものの、そもそも国内で資材を入手することが難しく、またカメオを用いたウィンドウトリートメントを製作するデザイン会社が極めて少ないため、諦めてしまわれている方も多くいらっしゃいます。

今回使用したのカメオは石膏で出来ており、英国から取り寄せたものです。

他の装飾部材のカラーに合わせて、一つ一つ丁寧に塗装を施しました。

これらは、本来ウィンドウトリートメント用のホルダーではなく、ウォールレリーフ(壁掛けの飾り)として販売されていたものでしたが、カメオ裏面にオリジナル設計した金具を取付け、デザインに取り込んでいます。

そして、リビングルームは、窓枠上部と天井までの距離が近いため、いくつかデザイン、施工にも工夫を加えています。

今回のデザインは、カメオから両サイドへ流れるスワッグへの傾斜角度がないと美しいトライアングルフォルムが保てず、せっかくのデザインが台無しになってしまいます。

そこで、三連窓に使用したカメオは、サイズが小さめのものを選び、極力高い位置に取り付けることでウィンドウトリートメント全体のプロポーションに意識を配っています。

さらに、目線の高さを考慮し、わずかに前傾させた取り付けをしているのです。

リビングルームのコーディネート


リビングに置かれている家具の多くは、お客様が英国に住まわれている時から大切にされている英国のアンティーク家具。

ソファー前のセンターテーブルは、中にシルバーのカトラリーが収められる仕様でオーダーされたもの。

上部にブロークンペディメントが施された壁面のカップボードには、奥様が大切にされているティーセットや銀器が綺麗に並べられています。

オーダーで作られたというキャメルバックのソファーには、JAB社の花柄のファブリックで新たにカバーを製作し、柄の中にある濃い一色をパイピングの生地色に差し込みました。

ソファーとともに置かれたアンティークチェアも、トラディショナルなストライプ柄の生地で張り替え、サイドテーブルのアンダークロス裾部分には、綿を入れてふっくらと仕上げています。

リビングルームからダイニングルームへの繋がり


ソファーに置かれたクッションは、グリーンのベルベットを濃淡3色用いてグラデーションをきかせ、フラミンゴピンクのトリムを組み合わせています。

このフラミングピンクの色は、ソファカバーのフラワープリントに使われている1色でもあり、またリビングルームの先に繋がるダイニングルームのメインカラーを意識したもの。

空間から空間へと違和感なく色が繋がっていくよう、少しずつ色を散りばめながら統一感を持たせていきます。

部屋ごとに様々なシーンを作り、そのシーンが繋がっていくように家全体の空間に収めていく。
これはインテリアデザイナーのREIKOが得意とする空間演出の一つです。

リビングルームから二階へ続く階段の吹き抜け


奥にあるのは、リビングルームから二階へと続く、吹き抜けの階段です。

吹き抜けの天井高が高いことを活かし、ウィンドウトリートメントにも高さを持たせています。

カーテンバランス(上飾り)のトライアングルのシルエットもより角度をもたせたデザインにし、カメオも一回りサイズの大きなものを選定しました。

こちらのスペースに使用したカメオも石膏で出来ており、紳士、淑女の立ち姿が彫られています。

壁面のブラケット照明と、吹き抜けにあるシャンデリアのファブリックシェードは、ダルクデコとFISBAでコラボレーションしたオリジナルの商品です。

参考:あかりのちから by D’Arc Deco Co.,Ltd.

軽やかなインテリアシーンに合わせ、シェードのカラーをミックスし、シェードサイズも器具に合わせて作りました。

繊細に描かれた花や蝶が吹き抜け空間を舞っているよう、照明を使って柔らかな表情を演出しています。


吹き抜け上部の窓にも、同じウィンドウトリートメントデザインを施し、空間全体を統一しています。

まとめ

今回の、リビングルームのインテリアデザインはいかがでしたか?

こちらの住宅のインテリアは、インテリア雑誌でも特集して頂き、多くの反響があったインテリアデザインです。

お施主様には、想像以上の仕上がりとお喜び頂き、思い描いていた理想の空間で、日々の暮らしを楽しまれていると伺い、喜びもひとしおです。

ご希望の家やインテリアは、100%満足するものを探すのは難しいかもしれません。
しかし、必ず作り出していくことができます。

皆さんの住まいの夢、理想のカタチ。
是非、青山不動産テラスまでお聞かせください。



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